天と地と

東の方におわす神様に妄想暴走中。ホミン大好き!

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雨宿り

Posted by そらとまめのき on   0 comments   0 trackback

さっきまでの快晴が嘘のような突然の雨。
南国のスコールのような土砂降りに、行く手を阻まれた。

「ついてないな」
家に帰るだけ。
普段なら濡れても平気だけど…。
「濡らしたくないしな」
手元に視線を落とす。
手に提げた紙袋
中には…
「タクシー、乗るしかないか」
近距離だと嫌がるけれど仕方がない。
タクシーに乗り込む一瞬、濡れるのは仕方がない。
胸に抱えればすこしはマシだろう。
そう決意して一歩踏み出そうとした瞬間。
「チャンドラ 」
ここに居るはずがない。
そんなに大きな声ではない。
けれど聞き覚えがある声が届いた。
まさか。
けれど
「チャンミン」
もう一度、今度はもっと鮮明に。
それと同時に感じる嗅ぎ慣れた香り。
「ヒョン?」
振り返った先には、松葉杖姿のユノヒョンがいた。
だけじゃなくて、事務所のスタッフもだけど。
「お帰り、迎えにきた」
ひょこ、ひょこ。
不慣れな杖裁き。
ひょこ、ひょこ。
カツン、カツン
近づいてくる。
「雨、降ってきただろう?キュヒョンとここで解散だって聞いて」
こんなに目立つ人なのに、松葉杖姿だから余計に目立つのに。
何でだろう。
誰も気づかない。
気づかないふりをしているわけではないようだ。
「病院からの帰り道。寄り道したいって言い出して。なんでだって聞いたら「チャンミン、迎えにいきたい」っていうだろ。冗談かと思ったら本気だった」
そう補足説明してくれたスタッフ。
どうやら病院に診察に行った帰り、車に乗った途端雨が降り出したらしい。
それを見て、ヒョンが僕の足を心配してくれたらしい。(その前に自分のリアルな足を気遣って欲しいですが)
キュヒョンに問い合わせたらここで解散したって言われて、迎えにきてくれたらしい。

「さ、帰ろう」
ざわざわし始めた周囲を気遣うように、スタッフに促されて歩き出した。
ひょこ、ひょこ
カツン、カツン
普段のようにスタスタと歩けないヒョン。
でも、松葉杖の割には早い。
そんな所にヒョンの身体能力の良さを感じてしまう。
「本当はさ、自分で運転して颯爽と迎えにきたかったけど」
そう呟くヒョンに
「お抱えの運転手付のお迎え。セレブっぽくていい気分ですよ」
そう切り返せば
「アーッハッハッハ」
いや、その笑い方。
ここではまずいですって。
バッレバレです。
その証拠にざわめきが大きくなってきたような。
「高速で松葉杖動かしてくださいよ。さっさと車に戻りましょう!」
まるで駆け出すようにマッハで杖をつくヒョン。
ガードマン宜しく僕らをフォローするスタッフ。

なんだか、いつもの僕らだ。
松葉杖というヒョンのひょこ、ひょこ走りはいつもにはないけれど。
でも、なんだかこの光景に帰ってきたと思う自分がいる。

「ヒョン、家についたら渡しますね。お土産楽しみにしててください」
ヒョンのおかげで濡らさずに済んだのだから。



第65回「通り雨」こちらに参加しております。
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